Southern Cariboo Traverse / カリブートラバース Day5


彩雲チックな朝
カリブー山脈の位置
トラバース全図

2017年4月29日 晴れ、ちょい曇り
行動時間 : 10.5時間(6:30-17:00)
距離 : 15.9km
標高差 ↑1060m↓1228m

いやー、この日はハマった。。
今日も朝早く起きてからの早出、大きな斜面のトラバースも朝で雪が固く安心して横断、滑りも視界がそこそこあったのでこれも問題なく、次の登りも順調にこなし、また降り。これも無難にこなし、今日は早く終わるかねー、なんて話しながら、キャンプ地まで最後のトラバース。ただこのトラバース地形図的にはかなり複雑なので、パートナー谷とここは注意しよう、この標高を保って、視界がいいけどGPSを使って、どうのこうのと、最初にちゃんと打ち合わせしていましたが。。

結果はトラバースの標高が低すぎて、徐々に崖に近づき、最終的には崖に挟まれる形でニッチもサッチモいかなくなり、仕方なくどこまで続くかわからない崖を懸垂滑降で谷底に降りることに。この辺はアルパインガイドである谷に全面お任せ状態。ところどころ生えている木に視点を作りながら、一部氷爆を越えて、なんとか谷底へ。上を見上げるとそれ以上トラバースしていたら結構長い距離凍ったスロープになっていたので、あれ以上いかなくて良かったのは確か。

なぜこうなったかっというと、GPSの標高が実際より50mぐらい上を示していた(実際の我々は下にいる)ので、それで全てが狂いました。GPSの設定が違ったんでしょうかね? 
もう一つの反省点は、ニッチもサッチもいかなくなる前に50mぐらい上にベンチらしきものが見えたので、上がれる内にそこにあがっておけば良かったという事。まー自分らはGPS通りの場所にいるし、もう少し行けそうなのでそこに行ってから判断、というのも間違ってはいなかったとは思いますが、山中での勘”Mountain Sense”に従っておくべきだったかなと。

いずれにしろ、この2kmの通過に4時間ほどかけてしまい、やはりこの日もキャンプ地へは夕方着。雪もかなり強く降ってきたので、早出しておいて本当に良かったー。
5日目行程
山小屋育ちの谷は準備が早い
朝はだいたい10分遅れで私がスタート
次のコルに向かって斜面をトラバース
グライドクラックのリリース。
おそろしや~
この日の天気も良かったです
懸垂した最後の氷爆
見上げるとこんな感じ。
最後の木のリッジを抜けると全て凍ってた。。

雪が強く降ってきたので食事はテント内で